これからの時期、新築マンションや新築一戸建ての内覧会が一年で一番多い季節です。ただ、年末、年度末は施工会社側も多くの物件を抱え、職人不足やメーカーの納品遅れなどが原因で、工事スケジュールが遅れることもしばしば。
施工不良発覚やスケジュール変更などできるだけトラブルを回避して、スムーズに引渡しを受けたいところ・・・
そこで今回は、実際にあったトラブル事例とその対処法を、ホームインスペクター(住宅診断士)がご紹介します。
配管がつながっていなかった
引き渡しを間近に控え、施工会社に工事の進捗を確認すると、予定より遅れているとの回答。
職人がなかなか確保できなかったそうですが、「期日には必ず間に合うから大丈夫」との説明を受けました。
工事はスケジュール通りに終了。
突貫工事で施工不良があるのでは?と心配に思い、内覧会立会いサービスを利用し、ホームインスペクター(住宅診断士)が調査したところ、浴室換気扇の配管がつながっていないことが発覚。
このまま引き渡しを受け、知らずにお風呂を使っていたら、浴室の蒸気がそのまま天井裏にこもってしまい、屋根歌の柱・梁を傷めることになっていたでしょう。(湿気は木材を傷める原因の1つです。)
原因は、工程を組みなおしたことによる、現場での伝達ミス。
職人が確保できないと、本来後に行う予定だった工事を前倒しにして、工事の順序(工程)を入れ替えることがあります。
職人の都合がつき次第、後回しになった工事が行われますが、そのとき現場監督から正確に工事する場所や内容が伝達されていなかったようです。
そんなときの対処と防止策
このようなあからさまなケースは、現場監督や施工会社の社員などが建物完成前に一通り点検していれば、内覧会前には必ず見つかっていたはずです。
施工会社に、内覧会までに社内検査をしっかり行ってもらうよう念を押しましょう。契約者ご自身側でもしっかり引き渡し前に検査されることをお勧めします。
また、引き渡し日までに修繕工事が終わらない場合、また慌てて雑な施工が行われる懸念がある場合などは、ローンを組んでる銀行など関係する会社の都合もあり必ずできるとは限りませんが、引き渡し日を延ばしてもらうことも検討しましょう。
延期が決まったら、確実な工事完了日(竣工予定日)と引き渡し日が記入され、先方の社印が押印された書面を交わしておきましょう。
思わぬ工事トラブルに見舞われることのないように、前々からスケジュール等の確認や内覧会で漏れのない完璧なチェックを目指しましょう。
ホームインスペクター(住宅診断士)に同行を依頼するのも、チェック漏れを防ぐ手段の1つです。
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